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[映画感想]驚異のワンカット映画「1917 命をかけた伝令」

こんにちは。チョコリコ(2号)のKENです。

 

コロナも2021年1月8日からふたたび緊急事態宣言が出てしまいましたね。

前回みたいに国民全員に給付金が出るとかって話でもないので、仕事しなきゃいけない人はあまり変わり無いかもしれませんね。

自分や家族を養う(=生きる)ために働くのですから保証がない限り休めない人がほとんどだと思います。

自分は自営業で極力外に出たくないので頑なに自宅作業にこだわっていますが

いかんせん仕事がない・・・

 

自宅にいるので暇な時間を使って今回取り上げる映画を観賞しました。

 

「1917 命をかけた伝令」

 

開会前から「驚異のワンカット映画」として話題になっていましたね。

日本での公開は2020年の2月で、自分も絶対映画館で見たいと思っていたのですが、

仕事が被っていたり、家族では見に行けない内容だったり〜で引き伸ばしてたら

今度はコロナで見に行けなくなってました。

それがついにAmazonプライムビデオで登場したので自宅のプロジェクターで観賞しました。

まずは予告編をご覧ください。

すげーーー!

特に最後の突撃の最中に駆け抜ける映像は凄いですね。

これが全編ワンカットで!

 

珍しく第一次世界大戦が舞台

 

この映画は第一次世界大戦が舞台となっています。

第一次世界大戦は1914年から1918年まで行われた、

ロシア帝国(まだソ連はない)、フランス、イギリスの連合軍と

ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国の中央同盟軍が戦ったヨーロッパの戦争ですね。

セルビア(東欧)でオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子が暗殺された「サラエボ事件」がきっかけとなりました。

第一次大戦の詳しい背景はWikiに譲るとして、この戦争はかなりエグい戦争だったそうで

有名なのは

  • 地面に細い溝を掘って身を隠す塹壕戦
  • 毒ガス
  • 戦車
  • 機関銃
  • 電話
  • 飛行機

などなど。兵器や技術に革新的な進歩があり4年間の戦争で初めは19世紀風な馬を利用した牧歌的な戦争だったのが、戦車が活躍するようになったりしています。

そのため、800万人が戦士、700万人が身体障害を受け、1500万人が重症。おまけにスペイン風邪まで流行ってしまいヨーロッパにハンパない爪痕をつけた戦争でした。

 

さて、そんな第一次世界大戦ですが、意外なほど映画になる機会が少ないです。

第二次世界大戦の場合だと戦場ごとの作品があったり、スパイものや抵抗運動を取り上げた作品もあります。

まあ、陰惨さや規模からいって仕方がないことですが・・・

 

そんななかで本作は第一次世界大戦を舞台に、サム・メンデス監督の祖父で実際に従軍したアルフレッド・メンデスさんから聞いたエピソードが多く使われているそうです。

実際、エンドロールにも祖父に対する謝辞が載せてありました。

映画に登場する戦車や兵器も当時を再現していてリアルです。

特に塹壕戦ならではの有刺鉄線とか

1917_手が痛い1917_My hand hurts

 

敵の塹壕に進入する緊張感はヤバイです。

塹壕戦の緊張感_The Tension of Trench Warfare

全編1カットは気にならなくなる

 

この作品のウリである「驚異の全編1カット」ですが、厳密には1カットではありません。

厳密な意味での「1カット」というのは、カメラが回って、カットがかかりカメラが止まるまでを言います。

ただ、ほとんど気づかないですね。

そして1カットで、というのは物語が進むごとに気にならなくなります。

そもそも没入感を目指した演出なのでそれで正解なのかもしれません。

 

じつは全編1カット映画、というのはこれが初めてではなく

古くはヒッチコックの「ロープ」やロシア映画の「エルミタージュ幻想」などがあります。

最近では「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」も話題になりましたね。

これらの作品だとほぼ1シチュエーションで場所がほとんど変わらないため全編1カットの醍醐味が生かせてますね。

場所が変わると移動までお話に含めないといけなくなるので全編1カットには不向きです。

では本作はどうでしょう?

「伝令に向かう」話です。

つまり全編ずっと移動し続けるということです。

 

撮影監督はロジャー・ディーキンス!

擬似的にとはいえ1カットで全編を追う撮影はすごい労力ですね。

本作の撮影は「007 スカイフォール」や「ショーシャンクの空に」「ブレードランナー2049」などを撮影したロジャー・ディーキンスさんです。

アカデミー撮影賞を「ブレードランナー2049」で受賞されていますが、本作でも見事受賞し2度目のオスカー受賞を果たしています。

そんな撮影風景はメイキングがYouTube上で公開されてます。

 

なんかもうメイキング自体が映画みたいですね。

メイキングでも語られていますが、長大な塹壕を作ったり、廃墟を作ったりで相当緻密な計算で作り上げたそうです。

それがスタジオ撮影ではなくほぼ全編屋外という、正直言って狂気のレベルの作り込みです。

 

戦場の3分クッキング?

 

全編1カットという表現である以上、本来は2時間の映画では2時間の物語でないと辻褄が合いません。

ところが、物語は伝令に行くために徒歩で8時間かかる場所まで向かうわけです。

なので、一度わかりやすく暗転(気を失う)表現でいきなり夜になる箇所があります。

 

他にも無人だと思われた場所で事件があったのにも関わらず次の瞬間には大勢の軍隊がすぐそばに現れたり

さすがに無理があるんじゃない?と思えるシーンもありました。

落ち着くシーンで落ち着かない_Restlessness in a calm scene.

 

この感覚なにか既視感があるなぁと思ったらアレです。ゲームです。

なんというかゲーム的に次々出現するイベントをこなしている感覚・・・

 

ちなみに予告編にもある全力疾走ですが、その直前に

「マッケンジー大佐は?」

「ずっと先だ」

「どのくらい?」

約300メートル 指揮所に」

という会話があります。

で、実際にそこから全力疾走で指揮所に向かうのですが測ってみました。

実際には300ヤードと言っているので274メートル。

これを到着までに・・・約60秒!

大雑把に言って障害物走400メートル(ハードル)世界記録が46秒78らしいので相当速いですね。

いや、その割には派手に転倒とかしているので速すぎる(というか距離が近すぎる)気がします・・・

 

ともあれ、このシーンは映画を象徴するにふさわしい大迫力で、映画館で見れなかったのが本当に残念です。

300メートル全力疾走300-meter all-out sprint

 

ストレンジなあの方も出演

 

本作の主人公2人は見覚えのある役者さんではないので、そういう「名も無い人々の物語」的な演出もあるそうですが、

1人有名な俳優さんが出演されてます。

1917ベネディクトカンバーバッチBenedictCumberbatch

このお方。

ドクターストレンジシリーズやイミテーションに出演されてるベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチさん。

なんか溜めのあるお芝居が印象的でした。

 

Amazonプライムビデオで見放題がスタート

 

2020年公開の映画でしたが、はやくもAmazonプライムビデオで見放題作品になっています。

やっぱり映画館のような迫力はご自宅では難しいですが、

ぜひステイホームなうちに観ましょう!

 

ちなみに、前述のヒッチコックの「ロープ」と「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」もプライムビデオ で観れます。

1カット映画くくりで見比べてみるのもアリだと思います。

ついでに、撮影監督のロジャー・ディーキンスさんの「ショーシャンクの空に」も観れますね。

 

まだプライム入会がまだの方はステイホームなこの機会にどうぞ〜

Amazonプライム「30日間の無料体験」はこちらから!

  • この記事を書いた人

KEN

映像の編集者。 2000年からポスプロ勤務→2007年からフリーランス→現在リモートワークを実践中。 PMDDやPMSと闘うSallyのパートナー Sallyと出会って初めて月経前症状を知る。 ちなみに2型糖尿病患者

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